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神戸市PTA協議会と教育委員会との懇談会(報告)
2019.02.07
平成31年1月30日(水)10:00~ 於:神戸市役所 教育委員会室
神戸市PTA協議会からは、5校種(幼・小・中・高・特支)の会長が、教育委員会からは長田教育長をはじめ3名の教育委員、教育次長、総務部長をはじめ教育委員会事務局の方々に出席いただき、意見交換を行った。冒頭、自己紹介の際に昨年度懸案事項であった「PTAに対する各種委員等への就任依頼(あて職)」を減らしていただいていることへの感謝をお伝えした。
【情報交換の内容から】
- 保護者の考えが幼稚園から保育所(園)へと変わっている。公立幼稚園の数が減っているが、神戸市の公立幼稚園は、特色である「子どもの創意工夫を重視する幼児教育」に対しての支援をお願いしたい。PTA活動としては研修会や勉強会を行っている。(幼)
- 5校種の中でも、良い面でも悪い面でもPTAに対して保護者は熱心である。共働き家庭に対する配慮なども含めて、本部役員選考などに影響が出ている。スポーツ活動に関して、指導や引率など教員から保護者へと移行している。教職員の多忙化など理由はよく分かるが、移行のスピードが速かった感は否めない。(小)
- 中学生は思春期、反抗期であるが、「子どもを第一に」の考えで活動している。中P連の「主張大会」は教育委員会の協力を得て、すばらしい活動になっている。市P協主催の「PTAフェスティバル」は、神戸市の特色である5校種の連携を図るうえで大切な行事となっている。部活動の休日確保に関しては、賛否の意見があるが「健全な子どもの育成」に今後とも尽力いただきたい。「教員の多忙化」の会に出席し、改めて先生方の激務が分かった。(中)
- 義務教育でない高校では、定時制を含めて8校。学校が生徒を、生徒が学校を選ぶ事ができる。連合会では、研修会や情報交換を密に行っている。校数は少ないが、校長先生方の仲が良いので、和気あいあいと行っている。オープンハイスクールの実施が、子どもの思いとマッチングする機会になっている。私学に負けない特色ある市立高校への協力・支援・援助をお願いしたい。(高)
- 特別支援学校の連合会では、研修会やシンポジウムなどを行い、特別支援学校以外の校種の方の参加も呼び掛け交流の一環としている。PTAフェスティバルでも、そのような主旨で取り組んでいる。障がい者雇用の問題があったが、まず障がい者の実態を知ってほしい。実態を知る前に判断するのは、やめてほしい。(特支)
- その他「教職員の年齢構成のバランスや若い先生が続けて勤務できる態勢」「教師と保護者、子ども同士、保護者同士の関係が希薄にならない取組」について話し合われた。近隣市のような学校(人事)評価は避けてほしいとの要望もあった。
「いじめ問題」に関しては、市P協からは再発防止といじめはどこにでもあるという視点で対応していただきたいと要望し、教育長から要望に対し真摯に対応する旨の回答をいただいた。
教育委員からは、「学校・地域・保護者の三角形の中心に子どもがおり、PTAがそれを主として支えてほしい。」という意見もいただいた。
最後に、教育長から仕事や家庭がある中で時間を割いてPTAの活動をしていることに対する労いと感謝の言葉をいただいた。予定時間をオーバーするほど、熱心で有意義な懇談会となった。